高木耕一郎によるステンシル作品 『Believe Your Dream』 発売開始!

Jet-Black Galleryは、東京を拠点に活動する高木耕一郎によるエディション作品『Believe Your Dream』の発売を開始しました!通常版に加えて、色味を変えた特別版もご用意いたしました。特別版は各色1点のみのリリースとなります。

ニューヨークの街中で目にしたFAILE*のポスター。彼らのポスターをきっかけにして、高木はFAILEと交流を始め、ステンシル作品を制作するようになりました。帰国後、刺繍という新たな表現方法に出会い、現在は刺繍を軸にステンシルとペインティングを組み合わせたミクストメディア作品を多く発表しています。刺繍での表現が目を引く一方で、ステンシルは過去から現在に至るまで、高木の作品制作に大きな影響を与えてきました。

刺繍による表現は、元々ステンシルのイメージを刺繍にしたら面白いのではないか、という発想からスタートしました。刺繍を始めた当初、高木は布にステンシルを施し、刺繍をあしらうベースとして活用していました。刺繍用の下絵は、今でもステンシル(型紙)に変換できる形式で描かれます。ステンシルは高木にとって表現の核となるものであり、『Believe Your Dream』は彼のアーティストとしての神髄を感じられる作品であると思われます。

『Believe Your Dream』を例にして、高木の作品群には、西洋の宗教を想起させるポーズや服装、加えてアンダーグラウンド文化を感じさせるテキストやタトゥーなど、相反する要素が絶妙なバランスで1つの作品に内包されています。このことは、高木が日本では珍しいカトリックの家庭で育ったことや思春期にハードコア・パンクやスケートボードに夢中になったことなど、彼のユニークな背景が起因していると考えられます。

『Believe Your Dream』に描かれている祭服をまとう虎は、世界中に満ちる沈鬱した空気を吸い取り浄化し、「夢」と「希望」に変換してくれます。高木耕一郎のアート作品を通じて、沈んだ空気を吹き飛ばし、皆さんの生活の中に「夢」や「希望」が満ち溢れることを願っております。

*FAILEは米国ブルックリンを拠点に活動するアーティスト・デュオ(2006年まで3人組)

 

“Believe Your Dream” -通常版-

技法:紙にラッカーステンシル&アクリルペイント
サイズ:420 × 297 mm
エディション: 10
サイン&ナンバー:あり
アーティストによる証明書:あり
制作年:2020年

完売

 

“Believe Your Dream” -特別版-

技法:紙にラッカーステンシル&アクリルペイント
サイズ:420 × 297 × 2 mm
エディション: 10(特別版は各色1点のみ)
サイン&ナンバー:あり
アーティストによる証明書:あり
制作年:2020年

完売

 

 

 

高木耕一郎(Koichiro Takagi)
東京で生まれ、San Franciscoのアートスクールで様々な素材を学び、しばらくNYを制作拠点にした後に帰国した高木はペインティングから刺繍まで作風の幅は広い。しかし幅広い表現方法において一貫して言えるのは彼の作品はある種の居心地の悪さや矛盾を内包しており、モチーフに「人」がほとんど出て来ることがないことである。モチーフは多くの場合、動物や擬人化された動物達であり、その表情は時にかわいらしく、時に牙をこちらに向け鑑賞者を睨みつけている。そこには動物を主人公にした作品だからこその匿名性と神秘性が内包され、親近感と違和感が混在する奇妙な居心地の悪さを生む。高木の作品は揺れ動く人々の心情や抱えている矛盾を描きながら、見た事は無いがあると信じたい理想郷の存在を表現している。理想郷への導き手として彼の作品の主人公の表情に秘められた様々な思惑は、鑑賞者の内面に対して今一度、揺らぐ価値観の中での各々にとっての真実とは何かを問いかけている。国内外の企画展やグループ展の参加や個展開催で画家として精力的な活動し、BEAMS、PORTERやPaul Smithなどのアパレルブランドへのデザイン提供やコラボレーションも多く行っている。NY Timesなど国内外のメデイアにも紹介されている。(高木耕一郎公式ホームページより引用)

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