Jet-Black Galleryは、不美人画家 石松チ明によるアート作品3点を発売します(発売予定日:9月15日(日)21:00~)。作品をリリースする前に石松作品の魅力をより深く知っていただくために、彼女の経歴をご紹介させていただきます。
石松チ明(いしまつちあき)
1994(平成6)年、静岡県浜松市に生まれる。生後すぐに愛知県豊橋市へ移住。7歳の時に父親の仕事の関係で渡米。アメリカ マサチューセッツ州ボストンで1年間生活を送る。言葉の壁により困難な学校生活を余儀なくされるが、何気なく描いた上手すぎる『ドラえもん』が、クラスメートの注目を集め、石松の生活をよりよい方向へ一変させた。“アート”というコミュケーション手段の優秀さを認識する機会となった。
2009年、美術系高校に入学。授業の半数がデッサンという環境に身を置く内に、絵を描くことが嫌いになり、アートから距離を置くようになる。石松の夢は、アーティストから検察官へとシフトされ、猛勉強の甲斐あって成蹊大学法学部法律学科に合格。入学後も継続的に1年間勉学に励むが、病をきっかけに考え方が大きく変化し、検察官の目標から離脱した。
2015年、東京・静岡2カ所で開催されたグループ展「ざっくばらん展」に参加。同展に訪れた人々が口々に石松の作品を賞賛した。来場者の反応は、自身の創作能力の高さを客観的に把握する機会となった。この頃からマゾヒズム文学に浸るようになり、1年間で二百六十冊を読破した。“マゾヒズム”は、後に石松の創作テーマの一つとして昇華されることになる。
2017年、イラストレーターとして、デザイン会社に就職。業務を通じて、石松は自身の創作能力に自信を深め、アーティストの夢が再熱し、デザイン会社を退職。同年から本格的にアーティスト活動を開始し、愛知県豊橋市で初個展「不美人画展」を開催した。全ての作品が完売する人気ぶりだった。
ちなみに、“不美人画”を描き始めるきっかけは、石松に対して男子高校生の発した「可愛くないじゃん」という不快な言葉に由来する。銀行でお金を下ろし終えた石松が振り向いた瞬間に起きた出来事だった。このショッキングな出来事から、石松は日本社会における、極端な審美の画一性を理解するとともに、アートを通じて、審美の多様性の重要さを表現することを決めた。
2018年には、静岡県浜松市で個展「不美人画展2」を開催。「エロティック東三河(東京)」、「干支エトセトラ展(東京)」、「ヤング・シズオカン・アーティスト(静岡)」、「アートアートアート(愛知)」等、グループ展にも精力的に参加した。また、著名な美術雑誌『月刊美術』主催の美術新人賞デビュー2019(応募者203名)の入選を皮切りに、IAG AWARDS 2018、栗原画廊賞、みうらじろうギャラリー賞等、1年間で6つもの賞を受賞した。
2019年に入り、愛知(「不美人画展3」)と東京(「不美人画展 東京」)で立て続けに個展を開催。愛知と同様に東京での初個展も好評を博し、会期1週間で大半の作品(20点中17点)が売約された。草間彌生の『七色の富士』を浮世絵にしたことで有名なアダチ版画研究所が主催するアダチUKIYOE大賞で第10回記念特別賞を受賞した。近日中に石松の絵が浮世絵として刷られる予定である。11月には、スコットランドで開催されるグループ展への参加が控えている。
石松チ明公式サイト:https://chiaki1402.tumblr.com/