Dawid PlanetaがPatreon(パトレオン)を開始


先日インタビューを受けてくれたポーランド出身のアーティスト、ダヴィッド・プラネタ(Dawid Planeta)が、Patreonを開始しました。それに伴い、今回簡単ではありますが、Patreonのことを記載させていただきます。

 

Patreonとは?


Patreonの設立者であり最高経営責任者のジャック・コンテ(Jack Conte)は、Forbes Japanの取材に対して次のように述べています。

「これからはアーティストが飢え死にすることはない」

ミュージシャンでもあるコンテは、TEDのステージで自分の動画が28日間で100万再生されたにも関わらず広告収益がわずか166ドルであったことに触れ、2013年当時、ネット上に価値の高い作品を上げても、それに見合う対価を得る術がなかったことを言及しています。

2013年、コンテと友人のサム・ヤムは、ネット上のクリエイティブなものをお金に換える新しい場を構築します。それがPatreonと呼ばれる会員制のクリエイター支援プラットフォームです。現在世界で15万人以上のクリエイターが、Patreonで独占的なコンテンツを配信し収益を得ています。また、180か国400万人以上の会員がクリエイターにより配信されるコンテンツを楽しんでいます。

Patreonは、特定のクリエイターに対し、定期的にもしくは作品ごとに支援を行います。クラウドファンディングはプロジェクトに対して支援することが一般的ですが、Patreonの場合はお気に入りのクリエイターに対して支援を行います。要はクリエイターの“パトロン”(支援者)になるということです。支援の対価としてパトロンは、クリエイターから特典を受け取ることができます。特典以外にも会員制という特性により、クリエイターと気軽に交流を図れることもPatreonの魅力の一つと考えられます。

ダヴィッド・プラネタの“パトロン”になることで、スマフォ用の壁紙がプレゼントされる。

 

ダヴィッド・プラネタによるPatreon


ダヴィッドを支援した場合、スマフォ用の壁紙や制作過程の披露など、他では手に入らない特典がパトロンに提供されます。パトロンは、支援額を3ドル(Motivation)、6ドル(Inspiration)、9ドル(Vision)から選ぶことができ、支援の額が大きいほど、提供される特典が豪華になります。完成作品の投稿(月に1、2回)によって、パトロンは選択した支援額をダヴィッドに寄付することになります。

ダヴィッドの特典の目玉は、作品の制作過程を垣間見られることではないでしょうか。お気に入りのアーティストの制作過程を部分的にでも見られることは、作品の背景にある物語を知る機会になります。パトロンになることで、アートの新しい側面を発見できるかもしれません。ダヴィッドの作品が好きな方は、是非Patreonにて彼をご支援いただけたら嬉しいです。

https://www.patreon.com/dawidplaneta



参考資料:
ジャック・コンティ『デジタル時代にアーティストがついに稼げるようになる方法』 TED
Kathleen Chaykowski『クリエイターたちを生存競争から救う、スタートアップの挑戦』Forbes JAPAN
Sarah Perez『新型コロナウイルス蔓延の中、3月に3万人のビデオブロガーがPatreonに加入』TechCrunch Japan