RoamCouchとは何者か?

Jet-Black Galleryは、RoamCouchとPITSによる合作『イエロー・マジック・オーケストラ(Yellow Magic Orchestra)』のオリジナル&シルクスクリーン作品を発売します(発売予定日:10月14日(日)21:00~)。本作発売前にRoamCouch作品の魅力をより深く知っていただくために、彼の経歴をご紹介させていただきます。

1976 (昭和51)年、岐阜県安八郡安八町に生まれる。漫画の影響により幼少期から絵を描き始め、高校卒業後、デザイナーとして経験を積む。デザイナー時代に大病を患い、しばらく床にふす生活を余儀なくされる。この経験が人生とキャリアを再考する機会となり、アーティストを志すようになる。

2011年からRoamCouch(以下ロームカウチ)名義で、アーティスト活動を開始。ネット上で作品を公開すると、すぐに美しくロマンチックな作風がアートファンの間で評判となり、人気を博す。限定プリント『Rainbow inc.』(限定100部)発売時には、予想を上回る人気の高さから、一時的にサーバーがダウンする事態となった。

人気の高まりとともに、ロームカウチのステンシル技術にも、注目が集まるようになる。手切りではなく機械を使って型紙を作っているのではないか、という在らぬ疑惑が浮上。制作風景の動画公開によって、議論は終焉を迎え、卓越したステンシル技術の証明がなされた。

2012年から現在に至るまで、世界各地のグループ展(日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、ノルウェー、マレーシア)に精力的に参加。2014年には、ニューヨークのUnder The Bridge Galleryにて初個展「A Beautiful Life」を開催し、ソールドアウトを記録する。

2012年から定期的にリリースしている限定プリントは、発売されるたびに完売。特に人気の高かった『When You Wish Upon A Star ‒ Venice 』(限定100部)や『Nadeshiko』(限定100部)は、数十秒で完売する人気ぶりだった。

2014年から故郷である岐阜県安八町を中心に無償で壁画を描くプロジェクト「エモーショナル・ブリッジ・プロジェクト(Emotional Bridge Project)」を開始。壁画を描くことで、県外はもとより、海外からのアートファンの呼び込みを試みている。また、母校である結小学校で壁画『We Are The World』を完成させるなど、町民のアートに触れる機会の拡大にも力を入れている。2017年6月には、ロームカウチの地域への取り組みが高く評価され、NHKの朝の情報番組「おはよう日本」で特集が組まれた。2017年10月、満を持して母国日本で個展「Memories」を開催した。

RoamCouch Official Site